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夏のエコライフ

暑い夏を乗り切るためのエアコンの上手な使い方など!!

今年の夏も連日暑い日が続いています。



北海道の夏の暑さは長期的に上昇

札幌を含む北海道内7地点での夏(6~8月)の平均気温の変化をみると2年前の2023年の夏は、平年より+3.03℃高く、観測史上最も暑い夏となりました。
2024年の夏もそれに次ぐ高温で、2年連続で記録的な暑さが続いています。
100年あたり+1.46℃の割合で上昇しており、特に1980年台以降は黄色破線が示すように急激な上昇傾向が見られます。
今年も7月の月平均気温が、北海道内の全観測地点で歴代1位の高温を記録し、8月も引き続き厳しい暑さになる見込みです。※1



札幌市内のエアコンの普及率が上昇しています。

近年の暑さにより、エアコンの需要が高まっています。
札幌市のアンケート※によると、札幌市内のエアコン普及率は2019年に33.3%だったのが、2023年には56.0%まで上がっています。
2024年も暑かったことを考えると、普及率はさらに上昇しているものと思われます。

※出典:令和5年度札幌市の環境政策推進に関する調査報告書


そこで、今回のコラムのメニューは

1

エアコンを省エネしながら使うコツは?

2

体を冷やす旬な食材で夏を乗り切ろう!

3

熱中症に気を付けましょう!




1

エアコンを省エネしながら使うコツは?

快適&省エネ!!エアコンの賢い使い方のコツをご紹介します。


基本設定のポイント

室内温度は28℃が目安

28℃というのはエアコンの設定温度ではなく、「室温の目安」です。
室温を28℃前後で保てるようなエアコンの設定温度にすることが大切です。
ただし、暑さへの耐性は個人差がありますので、我慢せず、無理のない範囲で室内温度を設定してください。
エアコン設定温度を1℃上げるだけでも、消費電力量を、約13%削減できます。

※出典:「家庭部門のCO₂排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る」(環境省)


風量は「自動運転」がおすすめ

エアコンの自動運転機能がある場合は積極的に活用しましょう。
室温に応じて効率的に調整してくれるので、無駄な電力を使うのを防げます。
ちなみに、「暑い」と感じた時は、風量を上げてみると、同じ温度でも涼しく感じられ、エアコンの設定温度を下げるより消費電力を抑えられます。



風向きは上向きに

冷気は下にたまりやすいため、風を上に向けると部屋全体がムラなく冷やせます。

効率アップの工夫

扇風機やサーキュレーターを併用

冷気を循環させて体感温度を下げることで、設定温度を高めに保てて、より省エネ効果もアップします。
絵のように、扇風機やサーキュレーターは、エアコンに背を向けて送風すると効率よく冷気が行き渡るでしょう。



短時間の外出なら「つけっぱなし」がお得

再起動時の電力消費が大きいため、1時間以内の外出ならエアコンをつけたままが省エネになります。



フィルター掃除は2週間に1回が理想

エアコンの自動運転機能がある場合は積極的に活用しましょう。



風量は「自動運転」がおすすめ

ホコリが溜まると冷房効率が下がり、電気代が増加します。
【試算例】 フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)を清掃した場合としなかった場合の比較
■年間で電気 31.95 kWhの省エネ 約860円の節約

※出典:省エネ性能カタログ2024年(資源エネルギー庁)
室内環境の工夫

遮光カーテンやすだれで日差しをカット

直射日光を防ぐことで室温上昇を抑えられます。



このコラムで紹介した内容は、以下のWEBサイトの情報を参考にまとめたもので、製品によっては該当しない場合がありますので、ご留意ください。
ご不明な場合はメーカーのホームページでの確認やメーカーのサポートセンター等にご相談ください。



2

体を冷やす旬な食材で夏を乗り切ろう!

今年の夏は毎日気温も湿度も高く、何もやる気が出ないという方も多いのではないでしょうか?
そんな暑い日には体の中から冷やしてくれる食材を取るのも暑さ対策の一つです。


夏が旬の食材は体を冷やしてくれる

きゅうり、トマト、ゴーヤ、なす、オクラ、ズッキーニ、モロヘイヤ、マンゴー、梨など、夏に旬を迎える野菜・果物には体を冷やす働きがあります。
また、夏が旬の食材には水分やミネラルが豊富に含まれ夏におきやすい脱水などを予防してくれる働きもあります。

冷たいものの食べ過ぎにはご注意を!

食べることで体を冷やすのは効率的ですが、冷たいものを食べ過ぎると、体の中が冷えて
胃腸の働きが悪くなってしまい、夏バテを引き起こす原因にもなります。
暑いからといって、冷たい食べ物ばかりを食べ過ぎて、夏バテにならないよう注意が必要です。



3

熱中症に気を付けましょう!

年々、札幌の夏の平均気温は上昇していて、これまで以上に熱中症リスクが心配されています。
熱中症は、誰でもかかる可能性があり、屋外だけでなく室内でも発症し、重症化すると命に関わります。
命を守るための生活習慣として、熱中症の予防行動は非常に重要です。
国や札幌市では熱中症予防のために注意喚起の仕組みなどを作っていますので、こちらでご紹介します。


最近よく聞く「熱中症警戒アラート」って何!?

環境省では、熱中症予防につながる指標である「暑さ指数※2」の予測値を公表するとともに、
熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、熱中症予防行動を呼びかける、
「熱中症警戒アラート」を発表しています。
さらに、令和6年4月からは、過去に例のない危険な暑さが予想される場合の
「熱中症特別警戒アラート」の運用を開始しました。
これらの警戒アラートが発表されている日には、外出を控える、エアコンを使用する、
こまめな水分補給や塩分補給をする等の、熱中症の予防行動を積極的にとりましょう。

※2 暑さ指数(WBGT)とは、
熱中症予防を目的とした指標で、「湿度」「日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標です。
北海道内には約160地点、札幌市内には2地点の暑さ指数情報提供地点があります。
詳しくは環境省熱中症予防情報サイトでご確認ください。


札幌独自の注意喚起の仕組みもあります!

札幌市では、環境省が発表する暑さ指数の予報と熱中症警戒アラート等の情報に基づき、
市内における熱中症の危険度が高くなると予想された場合、札幌市のLINE公式アカウントを活用して、
市民の皆様に熱中症の注意喚起をする仕組みを運用しています。
また、環境省の「熱中症特別警戒アラート」の発表基準には満たないものの、札幌市内において危険な暑さが予測される場合には
札幌市独自の「札幌版熱中症特別警戒アラート」を発表し、注意を呼びかけています。
詳しくは熱中症の注意喚起等/札幌市でご確認ください。



指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)って何!?

住民等が暑さをしのげる場所として、市町村の指定を受けた施設を「指定暑熱避難施設」といい、その通称を「クーリングシェルター」といいます。
札幌市では、区民センターや地区図書館、札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)、ショッピングセンター、薬局などが指定されています。
なお、クーリングシェルターは冷房を強く効かせた施設ではなく、危険な暑さを避けるための施設です。
冷房は通常の施設運営に必要な温度設定となっているため、「涼しくない」と感じられる場合もあるかもしれませんが、ご理解ください。
外気温等によっては冷房が稼働していない場合もあります。
詳しくはクーリングシェルター/札幌市でご確認ください。


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