コラムCOLUMN
冬は省エネしながら、
いよいよ、本格的な冬のシーズンが到来です。
暖房などでエネルギーをたくさん使う冬ですが、いつもより着る物を1枚多くしたり、体があたたまるものを食べたりなど、
ちょっとした工夫で暖かく、しかも省エネできるのも冬ならではです。
ただ、暖房を無理にひかえて風邪を引いたり、体調をくずしたりしてしまっては、元も子もないので、無理せず冬の省エネを心がけましょう。
そこで、今回のコラムのメニューは
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なぜ「寒い」と感じるの?
2
省エネであたたかく過ごす冬の工夫
3
ウォームシェアしよう
1
なぜ「寒い」と感じるの?
寒さの厳しい時期にあたたかく過ごすために、まずは人が寒いと感じるメカニズムから、
そのヒントを探すことにしましょう。
同じ温度でも、人によって感じる「寒さ」は同じではありません。
なぜかというと、寒さを感じる要因は①「温度」だけではないからです。
「温度」以外に②「湿度」③「空気の流れ(気流)」④「輻射熱(放射熱)」⑤「着衣量」⑥「活動量」
の要因に左右されると考えられています。
※一般社団法人環境共生まちづくり協会
つまり、これらの6つの要因に着目して工夫することで、よりあたたかく過ごすことができます。
では、具体的にどんな工夫が必要なのでしょう。
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省エネであたたかく過ごす冬の工夫
着目ポイント①「温度」 “室温は20℃が目安”
人の温度感覚には個人差があり、心地良く感じる温度も人によって異なりますが、環境省が提唱する『WARMBIZ(ウォームビズ)※』では、暖房時の室
内温度の目安は20℃にと呼びかけています。
ただ最近の断熱性の高い建物では、それほど暖房を入れなくても室温が20℃を超えるケースがありますので、無理をして20℃まで下げることを求めるもので
はありません。
ウォームビズはあくまで適切な暖房使用を呼びかける取組です。
※ウォームビズ:地球温暖化対策のひとつとして、過度な暖房に頼らず様々な工夫をして冬を快適に過ごすライフスタイルのこと。
詳しくは ウォームビズとは ウォームビズ(WARMBIZ)
着目ポイント②「湿度」 “湿度は40~60%で快適に過ごしましょう”
温度と併せて重要なのが湿度です。同じ温度でも湿度の高い室内の方があたたかく感じられ、暖房の設定温度を下げても、
体は寒さを感じにくくなります。
寒さを感じた場合は、加湿器などを利用して湿度を上げるのも有効な対処法の一つです。
快適に過ごすための湿度は、年間を通して40%~60%と言われています。
ただし、湿度が60%を超えるとカビやダニが発生するリスクも高まりますので、加湿しすぎないよう注意が必要です。
※「温度・湿度」の見える化も重要です。
同じ部屋に長くいると実際よりも寒く感じたり、あたたかく感じたりします。温度計、湿度計を置いて、 室内環境を「見える化」して、過度な暖房使用を控えたり、冷えによる体調不良にも気をつけましょう。
着目ポイント③「空気の流れ(気流)」 ”空気の循環をよくしましょう“
空気は暖かければ上へ、冷たければ下へ移動する性質があります。
冬場は室内の暖かい空気が窓辺で冷やされ、足元に流れてくる
コールドドラフト現象が起こりやすく、足元の冷えの原因となります。
足が冷えるからといって、暖房の設定温度を上げても顔が暑くなるだけ……
ということはありがちですが、
扇風機やサーキュレーターを使って室内の空気を循環させれば、温度ムラを解消できます。
ただ注意したいのは、風が人に当たらないようにすること。
風が当たると体感温度が下がって寒く感じるので、
設置場所や送風角度は部屋によって調整してください。
着目ポイント④「輻射熱(放射熱)」 “太陽光を採り入れましょう”
冬の太陽の高さは夏に比べて低くなるため、部屋の奥にまで太陽の光が届くようになります。
太陽の光は部屋の空気はもとより壁や床もあたためて、その放射熱により部屋全体をあたためてくれます。
まさに自然の暖房といえるでしょう。
天気の良い日中はカーテンやブラインドを開けて、たっぷり光を採り入れましょう。
リビングなど、日当たりの良い場所に家族が集まると、あたたかさを共有できます。
※あたためられた空気を逃さないよう、窓の断熱性を高めよう!
家全体の暖かい空気の60%近くが逃げていく場所は、窓。
窓の断熱性が低いと暖房効率が下がってしまうため、複層ガラスや二重サッシにしたり、断熱シートや厚手のカーテンなどで窓から熱を逃がさない工夫をしましょう。
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会HPより作成
着目ポイント⑤「着衣量」 “機能性素材やひざ掛けなどでおしゃれにあたたまりましょう“
首、手首、足首の「三つの首」をあたためましょう
体の中でも特に太い血管が通るのは首、手首、足首。
「三首」とも呼ばれるこの箇所を保温すると、あたたまった血液が全身を巡り、体全体があたためられます。
首にストールを巻いたり、アームウォーマーやレッグウォーマーを着けたりすれば、重ね着しすぎて動きづらくなることも避けられます。
「素材」に着目し、おしゃれにあたたまりましょう
衣服の素材は、より薄く、軽く、暖かく、「機能性素材」として進化しています。
Tシャツ、ボディウォーマー(腹巻き)、インナーレギンス(股引)、靴下など、下着の素材を意識して、体幹をあたためましょう。
機能性素材を活用したセーターやジャケットなどを選ぶことで着ぶくれを防いであたたかさもおしゃれ度も上昇します。
ひざ掛けやストールを活用しましょう
寒さを感じたときにサッと羽織れるよう、 ひざ掛けやブランケットなどを用意しておくのもオススメです。
湯たんぽ、毛足の長いスリッパや
クッションなどを効果的に活用
足元をあたたかくして冬を乗り切るために、湯たんぽや毛足の長いスリッパをぜひ活用しましょう。
また、毛足の長いクッションは腰まわりからくる冷えの予防に効果的です。
着目ポイント⑥「活動量」 “入浴と運動の時間を大切にしましょう”
入浴でからだも心もあたためましょう
お風呂は、冬を快適にするために最も実感しやすい方法です。
入浴でからだを芯からあたためて、冷めにくくするには20分ほどの時間をかけて、38〜39℃程度のぬるめのお湯に半身だけつかることが効果的です。
お湯をぬるく、少なめに沸かすので、省エネや節水にもつながりお財布にもやさしい入浴法です。
お風呂上がりには一枚多く羽織ったり、寝るときには首をタオルで包んで、布団の隙間から入ってくる冷気から首もとを守りましょう。
ゆず湯、しょうが湯などで
からだをあたためる効果が上昇
ゆず湯やしょうが湯は、これらに含まれている成
分が皮膚を刺激し、血行を良くしてくれます。
お風呂の効果をさらに高める日本の知恵です。
「ちょっとした時間で足湯を行うのも効果的
からだが冷えてつらい。でもお風呂に入るにはまだ早い、という時には大きめの
洗面器などにお湯をためて足をつけることでとても楽になります。
足湯の後は機
能性素材の靴下や毛足の長いスリッパなどでしっかり保温しましょう。
通勤、通学で一駅分を歩いたり、
3階程度なら階段を使うことで
体温が上昇し健康にも効果的
いつもより多く動くことで体温が上昇し、新陳代
謝が活発になり、血行も良くなります。
寒さを逆に利用して、日頃の運動不足も解消し
ましょう。
ストレッチなど座ってできる
血行促進運動も効果的
足や首のストレッチなど、座ってできる血行促進運動は新陳代謝を高め、冷えやコリを防ぎます。
「鍋」でからだも室内もあたためましょう
鍋は、からだも室内もあたたかくなり暖房も抑えられて一石二鳥にも三鳥にもなる料理です。
鍋からの湯気による加湿効果で体感温度がさらに上昇します。
冬が旬の食材、根菜類、特にしょうがなどはからだを内側からあたためる効用があります。
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ウォームシェアしよう
ウォームシェアとは、家庭や地域の暖かい場所に集まり、皆で暖かさを共有する省エネの取組です。
家族が別々の部屋で暖房を使うと、エネルギーを多く消費してしまいます。みんながひとつの部屋に集まれば、 エネルギーを節約しながら、コミュ ニケーションも深まります。
仲間どうし、暖房を止めて集まりましょう。お財布に負担をかけず、楽しく過ごすのはいかがですか。
家の暖房を止めてまちに出るだけで、エネルギー消費を減らせます。
公共施設等でゆったりとあたたかく過ごすのはいかがでしょう。 スポーツをしたり、銭湯に行ったり、飲食店に出
かけて楽しんだりするのもウォームシェアです。たくさんの人が集まることで、まちも元気になります。
(作成に当たって参考としたHP等)
●KKJ :一般社団法人環境共生まちづくり協会
●LIXIL ビジネス情報 :お客さまに喜ばれる省エネで快適な家づくり