女子高校生が発信!
日常でできる環境にいい行動
藤女子高等学校
北海道札幌Blue Earth Project
藤女子高等学校
北海道札幌Blue Earth Project
「Blue Earth Project」は神戸の松蔭高等学校で生まれた活動で、「女子高生が社会を変える!」をキャッチフレーズに環境問題解決に向けて日常的にできるアクションを考え、社会に発信するものです。藤女子高等学校では2019年度に、松蔭高校の卒業生たちがつくったNPO法人のワークショップ「Blue Earth塾」に参加した私たちの先輩が、その活動に刺激を受けて「北海道札幌Blue Earth Project」を立ち上げました。
取り組んでいる活動には、全国のBlue Earth Projectのメンバーで共通したテーマで行うものと、私たち独自で設定したテーマで行うものがあります。
この年は、大きなイベントを2つ実施しました。
1つめは「エコ給水キャンペーン」です。空のマイボトルを持参すると無料で給水していただけるよう、学校近辺の約40の飲食店に自分たちでうかがい、ご協力をお願いしました。
海洋プラスチックごみの約半分を占めるペットボトルの削減に向け、給水スポットを増やしてマイボトル利用を広めるキャンペーンを行いました。
2つめは、円山動物園での「海のおともだち お助け大作戦!」です。手作りのボトルホルダーの販売や、実際に海で拾ってきたごみを使った“ごみ拾い体験”など、5つのブースを運営しました。
「海のおともだち お助け大作戦!」の様子。左がごみ拾い体験、右のボトルホルダー販売では「水筒の利用」を呼びかけました。
「海のおともだち お助け大作戦!」の様子。上がごみ拾い体験、下のボトルホルダー販売では「水筒の利用」を呼びかけました。
衣服を長く使うことの大切さを伝えるため、『ザ・トゥルー・コスト〜ファストファッション 真の代償〜』を上映した札幌市主催の「SDGsゼロカーボン上映会」で、布の端切れを使ったくるみボタン作りなど、4つのブースを出展しました。また、自分たちが大切にしている服を、その思い出とともに披露するファッションショー「Blue Earthコレクション」も行いました。
脱炭素につながる日常的なアクションを考え、環境省が進めるデコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)を広めることを目標に、円山動物園で「脱炭素でZOO(ず〜っ)といっしょ!」を開催、次のブースを運営しました。
ペットボトルを使って雲を発生させ、気温の上昇でたくさんの雲ができ、大雨などをもたらすことを紹介。実験を見て学んだ後には、「LED・省エネ家電などを選ぶ」「できるだけ公共交通・自転車・徒歩で移動する」「食品を食べきる」など、それぞれが取り組みたいデコ活を、マイボトルなどを形取った紙に書いてもらい、掲示しました。
節水につながるお皿のため洗いを体験してもらい、私たちが作ったアクリルたわしをプレゼントしました。
洗い桶にお湯や水を張って食器などを洗う「ため洗い」。洗剤要らずのアクリルたわしを使えば、すすぎの回数も減らせます。
布の端切れのアップサイクルとしてミサンガ作りを提案。好きな布で編んでもらいました。
光を拡散させるペットボトルの性質を利用したランタン作りです。好きなようにシールを貼って可愛く仕上げてもらいました。
道産木材を地元で消費する「地材地消」を提案。北海道木材産業協同組合連合会様にご提供いただいたコースターに、好きな模様をつけてもらいました。
イベントではいつも、スケッチブックを使って紙芝居風に環境問題についての説明も行っています。
札幌市環境局のご協力のもと、2023年、2024年の「さっぽろ雪まつり」では小豆カイロ作りのブースを出展しました。また、「環境広場さっぽろ2024」では端切れを使ったくるみボタン作りのブースを出展したほか、スキージャンプの原田雅彦さん、中村直幹選手のトークショーに参加させていただきました。
独自の活動の一つに、髙梨沙羅選手が取り組む「JUMP for The Earth PROJECT」とのコラボ企画があります。2023年の秋に本校の1年生123名が参加して事前に行われたワークショップでは、「スポーツイベントでできる、環境問題解決のためのアクション」をテーマに意見交換。大倉山ジャンプ競技場で開催されるスキージャンプ女子のワールドカップで何を行うと来場者の方々に環境問題を意識してもらえるか、さまざまな案が出ましたが、「名前がキャッチー」「いろいろな飲み物を選べて楽しくエコな活動ができる」という髙梨選手の意見もあり、マイボトルバーを行うことになりました。
当日はブースのオープン前から行列ができるなど、驚くほどたくさんの人がマイボトルバーを利用してくださいました。余り布で作っておいた小道具・フォトプロップスを持って写真撮影をされる方もいました。
私たちのブースでの体験を通して、環境問題にあまり関心がなかった方が「こういうことなんだ」と知識を得て、「実際に家に帰ってやってみよう」と言ってくださった時は、私たちの思いが通じたと感じてとても嬉しくなります。
環境問題は一人だけではどうにもできないことですが、一人ひとりが真剣に向き合って考えることで、よりよい未来につながると信じています。小さなことでもいいので、意識を少し変えてみるだけで違った結果が見えてくる。それが、環境問題解決の第一歩になるということを、活動を通してみなさんにお伝えしていきたいと思います。