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スマート電化とは

スマート電化とは、給湯・暖房にヒートポンプ機器を採用するなど、従来のオール電化よりも省エネ性の高い機器で構成された新しいオール電化です(ヒートポンプの仕組みについては図を参照ください)。「スマート電化普及協議会」はその認知促進や普及を目的に、北海道電力、ほくでんサービス、スマート電化機器の製造販売メーカー各社で組織されたもので、定期的な会合での意見交換、チラシやホームページ制作などのPR活動等を行っています。

オール電化は給湯・暖房・調理で構成されています
ヒートポンプは、気体は圧縮すると温度が上がるという性質を利用して、室外機で取り込んだ大気の熱(空気熱)をコンプレッサー(圧縮機)で圧縮。使用する電気エネルギーを[1]として、その[2]以上の熱エネルギーをつくることができる高効率なシステムです。活用する空気熱は、2009年に施行されたエネルギー供給構造高度化法によって「再生可能エネルギー」と定義されています。

スマート電化機器の特徴

ヒートポンプ温水暖房システム

各部屋にパネルヒーターを設置して温水(不凍液)を回すセントラル方式の暖房です。前出の「ヒートポンプの仕組み」図にあるように、室外機で取り込んだ空気熱を利用して効率よく不凍液を温めます。

寒冷地向けあったかエアコン

マイナス25度でも暖房できるよう暖房能力を強化したエアコンで、北海道の冬でも十分に暖房することができます。暖房以外に冷房・加湿・除湿・空気清浄などの機能もあり、一年中使えるとして北海道でも採用する方がかなり増えています。

全館空調システム

エアコンと換気設備を組み合わせ、住宅全体を換気しながらエアコン1台で暖冷房するというシステムで、新築住宅での採用が増えています。換気によって新鮮な空気が住宅全体に行き渡り、暖気・冷気は床面や天井の吹き出し口から室内に送られるので各部屋に暖房器などを置く必要がなく、非常に省スペースという点も好評です。

エコキュート

ヒートポンプでつくった熱をお湯にして貯めておく、省エネ性・経済性に優れた給湯機です。基本的には電気料金が割安な夜間に動いてお湯を貯めますが、従来の電気温水器に比べて使用電力量を60%程度削減できると試算しています。

IHクッキングヒーター

火を使わず、熱効率のよさから短時間で調理できます。さまざまな鍋の形に対応できるなど、より便利な機種も出てきています。

従来のオール電化機器からスマート電化機器に取り替える「エコ替え」を選択される方も増えており、2010年度から2024年1月末現在の累計で「エコ替え」件数は3万を超えています。

太陽光の電気は売電せずに、自家消費がおすすめ

太陽光で発電して余った電気を売る際、例えば2009年は1kWhあたり48円と高い単価でしたが、太陽光発電の普及に伴って単価が下がり、2025年度は15円と3分の1以下になる見込みです。一方、電力会社から購入する電気の単価は50円を超える場合もあります。従来は電力会社から電気を買うより売る方が単価が高かったので売電する方がお得でしたが、近年は逆に買う方が高くなっているため、太陽光の電気は売るよりも発電した分を自分で使う自家消費の方がお得といわれています。

暖冷房・給湯・調理に電気を使うスマート電化は、太陽光の電気を十分に自家消費できる手立てといえます。なかでもエコキュートで「天気予報連動機能」を備えた機種なら、例えば翌日の日射量が多く発電量も多くなると予測された場合には、通常は夜間にお湯をつくる“沸き上げ”を翌日の日中に移行し、電気の自家消費を自動で効率よく行ってくれます。

寒冷で暖房を使う期間の長い北海道の家庭におけるエネルギー消費量は、全国平均の約1.5倍にもなっています。住宅の新築や建て替え、設備更新を検討の際には、断熱などの住宅性能と併せて、給湯や暖房の機器類も省エネ性の高いものを選んでいただければと思います。

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