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日常生活の中で感じること・心がけていること

子どもの方が環境意識が高いと感じる時が増えた気がします

私には子どもが2人いますが、冬休みや夏休みに入る前に、札幌市環境局が発行する「エコライフレポート」というプリントを学校からもらってきます。「こまめに電気を消そう」「冷蔵庫の扉を開ける回数を減らそう」というような、家庭で実践できるエコ行動のチェックリストがあり、実践できたら「○(マル)」をして、休み明けに学校に提出します。

こうした学校での環境教育の成果か、「冷蔵庫、早く閉めた方がいいんじゃない?」などと子どもから注意を受ける機会が増えました。もしかしたら大人よりも、今の学生や子どもたちの方が環境やSDGsについての意識が高いのではないか、そう思わせられる場面が多くなった気がします。

「エコライフレポート」は、家庭内でできるエコ行動のチェック表を活用して、子どもたちに対してエコ行動を意識・実践するように働きかける取組です。
画像は2024年度夏休み・小学校高学年用。
https://www.city.sapporo.jp/kankyo/kankyo_kyoiku/ecolifereport/ecolifereport.html

消費者として「つかう責任」を意識するよう心がけています

SDGsの12番目の目標「つくる責任 つかう責任」の「つかう責任」は、一消費者として意識できるものと思います。例えば、私が今身に着けているアクセサリーはペットボトルの廃材で作られています。こういったものを作るお店や、環境課題に取り組んでいる企業・団体を応援したいですし、こういったものを買ってみることが環境意識を持っているという意思表示につながると思います。洗剤を買うにしても食べ物を買うにしても、何を使うのか・買うのか、そしてどう行動するのか、そういったところをちょっと心がけようと思っています。

お茶のペットボトルのフタを活用して作られたアクセサリー

札幌市でも取り組む、指定ごみ袋をレジ袋代わりに使う動き

私のふるさとの千葉県内では自治体によって、スーパーなどでレジ袋の代わりに家庭用指定ごみ袋(以下「指定ごみ袋」という)を販売しています。指定ごみ袋を1枚使うことでレジ袋1枚分のプラスチックごみを減らすことができるこの取組は、札幌市でも実証実験が計画されています(2025年2月実施予定)。その前段として、実証実験で用いるごみ袋をレジ袋代わりに使いやすいようなデザインとするため、2024年夏には札幌市在住の高校生・専門学校生・大学生・大学院生などを対象とした公募により、専用指定ごみ袋のデザインが決定されました。

買ったばかりの商品をごみ袋に入れることに抵抗を感じる方はいると思いますが、千葉県内では一般的に、みなさん「可燃ごみ」などと書かれた普通の指定ごみ袋に商品を入れて持ち帰っています。「ごみ袋に買ったものを入れるの!?」ではなく、「その分プラスチックごみが一つ減らせる」「両方に使えていいね」というように、発想次第で受け止め方がポジティブに変わり、自然と受け入れられるのではないでしょうか。今ではエコバッグの持参が当たり前になってきているように、今回のレジ袋削減の取組を通して、少しでも多くの方が環境を意識して行動するようになれば良いなと思います。

札幌市の「指定ごみ袋を活用した実証実験」に用いる専用指定ごみ袋のデザインを募集
最優秀賞 制作者:学校法人美専学園北海道芸術デザイン専門学校
         工藤由菜さん

絵本セラピストとしても活動中。
SDGsや環境についてみなさんと一緒に考える機会を増やしたい

私の活動の一つに絵本セラピストがあります。絵本を使って、みなさんと何かについて考える場をつくる活動です。SDGsにつながる絵本を持って小学校などにうかがい、子どもたちに出前授業をしたり、PTAのみなさんの前でお話をさせていただいたり。入り口が絵本ということで、みなさん、楽しみながら参加してくださいます。

もう一つ、HTBではSDGsの目標をonちゃんのキャラクターになぞらえたシールを作り、出前授業などの際に子どもたちに配って「今の話はどれに当てはまるかな」などと問いかけています。

資源は無限にあるものではないので、地球にあるものをどう活用していくかを考えなければいけないと思います。自然豊かな大都市という札幌のポテンシャルを最大限に生かして、アクションに移していけたらと思っています。
私たち一人ひとりができることはとても小さいものですが、自分が1日に使う水やエネルギーについて考え、どう行動するか。それが365日続き、さらに1年2年積み重なった時に今よりもいい環境になり、そこで子どもたちが生活をしていくと考えると、やはり、私たち一人ひとりの行動が大切なのではないかと思います。

ぜひ一緒にSDGsや環境について考え、行動につなげてみませんか?講演や出前授業など機会あるごとに、これからもそう声をかけさせていただきたいと思っています。

onちゃんの仲間のキャラクター数が、SDGsのゴール数の17と一致。
それぞれのキャラクターに言葉をつけて、SDGsの17の目標を示しています。
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