バスケットボールを通じて、
子どもたちの未来を支える
「LEVANGA ACTION」
折茂 武彦さん
株式会社レバンガ北海道 代表取締役社長
埼玉県上尾市出身。日本大学4年次にインカレ優勝に貢献。卒業後の1993年トヨタ自動車でキャリアをスタートさせ、同年全日本入りを果たし、広島でのアジア競技大会や1998年と2006年の二度の世界選手権など国際大会を数多く経験。2007年に「レラカムイ北海道」へ移籍。2011年に「レバンガ北海道」(北海道札幌市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム)を創設し、選手兼代表として2019-20シーズン終了まで27年間トップリーグでプレーし続けた。
LEVANGA ACTIONの活動について
「北海道に明日のガンバレを。」をスローガンに、レバンガ北海道がパートナー企業とともに、SDGsや地域の課題解決に努める社会貢献プロジェクトです。主な活動内容は北海道の小・中学校へ体育授業で使うバスケットボールの寄贈、バスケットボールを通じた子どもたちとの交流、札幌市内の小学生を中心としたホームゲームへの招待など。これまで寄贈したボールは3,000個以上にのぼります。
子どもたちの笑顔のために
我々は2011年に「レバンガ北海道」を立ち上げ、世の中にまだSDGsという言葉がない時から、社会貢献、地域貢献として「子どもたちのために何ができるか」を考えながら様々な活動をしてきました。北海道のいろいろな地域で子どもたちと接する機会が多いのですが、やはり僕はバスケットボールを長くやってきた人間なので、バスケットボールという競技を通して、運動することや健康でいることの大切さ、すばらしさを伝えたいと思っています。子どもたちがバスケットボールに触れて、上手かどうかは関係なく、嬉しそうにバスケットボールをする姿を見ると僕自身も嬉しくなりますし、「LEVANGA ACTION」の活動が子どもたちの運動するきっかけや良い刺激につながることを願っています。
そのほか、ホームゲーム会場でフードドライブ*1の活動もしています。お腹いっぱい食べられない子どもたちが多くいることを我々も聞きますし、そういった子どもたちのために何かできないか、地域のプロスポーツチームだからこそできることはないかと考えてスタートしました。パートナー企業にもご協力をいただきながら子ども食堂への寄付をしています。
*1 ご家庭や職場などで使い切れずに余っている未開封の食品を集めて、食品を必要としている地域のフードバンク等の生活困窮者支援団体、子ども食堂、福祉施設等に寄付することで、食品ロスの削減にもつながる活動のことです。
2025年1月21日、株式会社ジーエム自動車様ご協力のもと、札幌市立光陽中学校へバスケットボールを寄贈。寄贈式には折茂さんとマスコットのレバードが参加しました。
生徒から「シェルディフェンスを教えてほしい!」という熱心な質問を受け、折茂さんが指導する場面も。
2023-24シーズンはホームゲーム会場の北海きたえーるを中心に、国分北海道株式会社様ご協力のもと、フードドライブの活動を合計10日間実施しました。
身近になってきた気候変動への危機感
僕が北海道に移籍して来た2007年ころは、「北海道の夏は一瞬で過ぎる」という印象でした。しかし、近年は「北海道でも気温30度がこんなに長く続くんだ」と感じています。北海道の皆さんも気候変動を実感し、危機感や不安をもつ方が増え、その対策を企業としても個人としても、何が自分にできるのかを考える方が非常に多くなったと感じます。また、近年夏に子どもたちと体育館でバスケットボールをする時、とにかく水分補給の時間を取るように気をつけています。何か一つ運動したら必ず水分補給です。水分補給の重要性に対する認識は以前とは比べ物にならないですし、特に夏場は気をつけています。
僕はかつて選手時代に欧州などへ遠征し、こまめに車のエンジンを切ったり照明を消したりする人を見て「どうしてだろう」と不思議でしたが、いろいろな話を聞くうちに地球温暖化の深刻な影響がわかってきました。それを防ぐ対策をとらなければ本当に地球が壊れていってしまう、ということを教えてもらいました。当時、日本でそういった行動をとる人はまだ少なく、どこか他人事で「自分はやらなくてもいいだろう」と考えている方が多かったように思います。
しかし近年は各地で起こる災害も含め、これだけ気候変動の影響が出ている中、一人ひとりの環境問題への意識が変わってきたと感じます。僕は専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、気候変動対策は「今ならまだ未来を変えられる」と思っています。始めなければ何も変えることはできませんから、まず自分たち一人ひとりが今できることをやる。そういうことを今しっかりと考えていかなければいけないと思います。
僕が実行しているのは、飲みものを持ち歩くときはマイボトルにするなど小さなことです。選手やスタッフのマイボトル率も高いですね。それから常に大きなバッグを持っているので、レジ袋は基本使いません。ほかにも使わない部屋の電気を消すなど、どんな小さなことでもいいと思うんですよ。「自分がやらなくても大丈夫」ではなく、本当に「自分事」と捉えて、みんなで一緒に積み重ねていくことが大切だと考えています。
未来ある子どもたちへの責任
会社代表の立場で考えると、「LEVANGA ACTION」を通じて選手やスタッフたちの環境問題に対する意識が年々高まってきていると感じます。環境を意識した行動は「何のためにするのか」「どんなふうに役立つのか」を理解し納得した上で、「自分ができることをやろう」と思って行動することが最も重要ですし、そのための説明は会社としても続けていくつもりです。
未来ある子どもたちにこの素晴らしい地球環境を残すために行動すること。これは僕たち大人の責任です。僕自身もそうですが、環境問題についてじっくり考える時間は普段はなかなか持てませんよね。でも少しそういう時間を持ってみんなで考えながら行動していきたいと思いますし、レバンガ北海道もさらに積極的に多くの方々とともに、子どもたちの未来を支える活動を続けていきたいと思っています。